関節 音 痛み

関節構成物質の不足

膝の音がする原因は、一般的には関節液の圧力の変動に伴う気泡の爆裂音とされています。健康である方であればあまり気にすることはないのですが、変形性関節症（へんけいせいかんせつしょう）を患っている方に限っては少し事情が異なります。

変形性関節症とは、軟骨が磨り減りを起こし、徐々に関節軟骨や骨が変形して行ってしまう病気です。軟骨が磨り減りや変形を起こすことで関節に負担がかかり始めると音が出るようになるのです。

「以前はあまり関節の音は鳴らなかったのに、最近よく音が鳴るようになった」、「痛みがある」等という場合は変形性関節症の疑いが高いです。

変形性関節症の原因はひとつではなく、様々な要因が複合的に絡み合って起こるもので、高齢者の場合は特に加齢による関節構成物質の減少が大きなウエイトを占めます。

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関節の音は痛みを伴うようになる

変形性関節症が原因で関節の音が鳴る、痛みが走るという場合、今までと同じように生活していて治ることはありません。むしろ、悪化して行く一方であるということを知っておく必要があります。

具体的には、階段の上り下り時に膝関節に痛みが走ったり、和式トイレでしゃがめない、膝を完全に伸ばしたり曲げたりできない、正座ができない等の症状が表れて来るようになります。

まだ関節の音が鳴るだけで痛みがない、あるいは痛みが軽いという初期段階で解消法に取り組む必要があります。変形性関節症は症状が悪化すると簡単には治らなくなってしまう病気だからです。

先ず、加齢により減少し、不足状態にある関節構成物質の回復がとても重要です。

関節構成物質には、関節をクッションのように保護したり潤滑油のようにスムーズな動きを促したりするコラーゲンやヒアルロン酸などがあります。これらの不足が関節の磨り減りの原因として大きなウエイトを占めています。

膝関節への負担軽減には膝サポーター

変形性膝関節症の進行を食い止めるには、何と言っても、それ以上、膝関節の軟骨を磨耗させないことが一番重要です。膝の関節軟骨を磨耗させないようにするために、非常に効果的なアイテムをご紹介しましょう

フランスの大学病院やヨーロッパの多数の医療現場で医療用サポーターとして採用されているチュアンヌ社の膝サポーター「ジェヌプロ」。

固定力・通気性・可動性の全てに優れており、「最後に選ぶひざサポーター」として世界中で愛用されています。

運動

膝の音と痛みの解消には膝への負荷を軽減することが大切ではありますが、運動はとても重要です。膝への負荷が良くないなら運動をしなければ良いというのは間違いなんです。

関節軟骨を生成する軟骨細胞は関節液から酸素や栄養を貰い軟骨を生成していますが、運動をしないと軟骨細胞に酸素や栄養が上手く行き渡らなくなってしまうのです。

その結果、軟骨細胞は死んでしまいます。死んだ軟骨細胞は剥離し、関節液中を漂い、滑膜（かつまく）を刺激して炎症を引き起こします。

滑膜に炎症が起こると化学物質・サイトカインが分泌されます。このサイトカインは痛みを引き起こす物質であるため、分泌されると関節に痛みが生じるという訳です。

しかも、やっかいなことに、このサイトカインは生きている軟骨細胞まで殺してしまうのです。こうして、悪循環が始まる訳です。

関節の音がするのは変形性関節症の初期症状です。最初は痛みがなく音だけなのですが、症状が悪化することで痛みが走るようになります。先ず、大きな負荷が関節にかかった時のみ痛みが現れるのですが、その内、少しの負荷でも痛むようになり、最終的には安静時でも痛みが出るようになります。

変形性関節症の原因は、関節に大きな負荷をかけ続ける仕事をしていたり、肥満、加齢による関節構成物質の減少などが挙げられます。

これらの要因で関節が負荷に耐えられなくなり、軟骨に磨耗や変性が生じるようになります。その結果、炎症を起こし痛みが発生するというメカニズムです。

処置は早めであれば大事には至りませんので、関節の音が鳴り始めたらすぐに関節への負荷を軽減するようにし、関節構成物質であるヒアルロン酸を摂取することをお勧め致します。

ヒアルロン酸とは関節の動きをスムーズにし関節を守るために非常に重要な物質です。